Monthly Archives: October 2009

NIKEiD iPhone App

NIKEiDのiPhoneアプリ[iTunes Store]がイケてる。iPhoneで撮影した画像から主要色を抽出してそのままシューズのカラーリングに適用してくれるというもの。

これは入力手段が違うだけで真鍋さん福岡のNikeショップで制作していたデジタルサイネージと原理は同じ。

あと残念なことにアプリは日本アカウントからは買えない模様。

face is fake video study2

face is fake (video study2) from bouze on Vimeo.

人望不足でじぇんじぇん撮影許可もらえないから深夜に1人で頭振ってみた。

Dysonの羽根なし扇風機がスゴイ

Dyson Air Multiplier

掃除機のDysonが今度は革命的な扇風機を作った模様。なんと羽根のない扇風機。夏の風物詩的な情緒のある日本の扇風機の面影のまったくない未来的でスタイリッシュな外観。

これまでの扇風機が波状の風を送ってたのにくらべ、この扇風機はなんと均一な風を噴射するらしい。エアコンの風みたいな感じだよねたぶん。

この映像見る限り風力もそこそこありそう。

んで、これどうやって風作ってんのかと思ったらどうも下部の吸引口から吸い上げた空気を内部で15倍に加速させて噴射させてるらしい(上昇する空気の流れをこんな細い構造内でどうやって横方向の風に変換してんのかよく分からんけど)。詳細はこの辺
まぁあれだ、要するに掃除機の排気口をでっかくしてスタイリッシュにしたわけだ。

ってことは中にゴミ溜まってくると臭い空気15倍にして噴射しだすのかなぁ。どうでもいいけど。

Karsten Schmidt (aka toxi)

toxi

Karsten Schmidtはイギリスに拠点を置いて活躍するコンピューテーショナルデザイナー。Karsten Schmidtの作品はコードから作られ、ジェネレイティブで動的なものがそのほとんどを締める。中には映像作品もあるが、その映像自体もプログラムが生成したもの。

最近ではonedotzeroのVIとそのVIを使ったインタラクティブインスタレーションを制作している。

onedotzero interactive identity powered by Nokia N900 from onedotzero on Vimeo.

この作品は手元の携帯端末Nokia N900で操作でき、大画面のVIをグリグリ動かす事が出来る。

Karsten Schmidtは以前紹介したUniversal Everythingのプロジェクトにも多く参加しており、V&Aに展示された「Forever」や、「Audi TT Movement」なども制作はKarsten Schmidtが担当している。

Forever at the Victoria & Albert Museum from Universal Everything on Vimeo.

Audi TT Launch / Viral Film from Universal Everything on Vimeo.

また、Karsten Schmidtは別名義であるtoxiの名前で、Processing界にも大きな影響を与え続けている。自身がプロジェクトで実際に使用しているコードはフリーで公開されており誰でも自由に使う事が出来る。そのコードをまとめたライブラリ、toxiclibsを使った作品をまとめたリールがこちら。

toxiclibs showreel from postspectacular on Vimeo.

Karsten SchmidtAdvanced Beautyにもアーティストとして参加しており、その制作プロセスを事細かに記録し、Postspectacularで公開している。

Advanced Beauty 3 of 18 / Directed by Karsten Schmidt from Universal Everything on Vimeo.

ちなみにこのPostspectacularというのはKarsten Schmidtの持つデザインスタジオで、そのPostspectacularが掲げるマニフェストがまたとてもアツいのでその一部を転載させてもらう。
(これらは意訳なので原文を参照してください。)

Literacy

  • 活動ごとに新たな概念を習得せよ/Take away a sound understanding of new concepts learned at the end of each activity
  • 学習した事は共有せよ/Share your learnings
  • 知識を直感に/Transform knowledge into intuition
  • グズグズしてる暇があったら実験せよ/Experiment to avoid/overcome procrastination
  • 他人から得られるアイデアやチャンス、ソリューションは、概して個人から生まれるものよりも重要である/Often the population (of ideas, opportunities & solutions, your network) is more important than the individual

Process

  • 正しい仕事に正しい道具を(その道具が見つからないなら作ってしまえ)/Use the right tool for the right job – make those tools!
  • どんな道具にも限界がある事を知れ/Recognize too that each tool has limitations
  • ネットワークに参加せよ/Be part of networks
  • しかしながら同じネットワークの同じレベルに属するものはインスピレーションの源にはならない/However peers are not main source of inspiration
  • モジュール単位の発想からアイデアを構築せよ/Allow for recombination of ideas by adopting modular development
  • これは個人スケール、グローバルスケールにおいても当てはまる/This applies personally & globally
  • 自分が大きな手のひらで踊らされている事を認識せよ/Acknowledge you’re standing on the shoulders of giants
  • そしていずれは自分が大きな手になること/Become your own giant
  • オープンソースの考え方や行動を取り入れよ/Embrace Open Source thinking and practice
  • 新たな価値観を受け入れよ/Be open to new influences
  • プロセスの中で起こる偶然を大切に/Encourage serendipity in your process
  • 新しい技術やテクニック、手段はそれにふさわしい場所ですぐに実行せよ/Evaluate new processes, techniques & technologies, adopt them immediately where beneficial
  • インプットを固定されたものではなく範囲で定義せよ、そうすれば柔軟な変化に対応できるだろう/Define inputs as ranges, not constants, thus allowing your creation to be agile
  • 失敗をプロセスの一部と認識せよ/Accept failure as part of your process
  • 誇大表現や専門用語を使わず明確な言葉で語れ/Use clear language without hype & buzzwords

Outputs

  • 新たなものが求められた時は変化を恐れてはいけない/Don’t be afraid to change your opinion if new learnings require so
  • アウトプットとプロセスはブランドよりも重要、そしてそれをブランドに変えよ/Your output & process is more important than your brand, let these things BE your brand
  • 小さな一歩が重要/Small steps, more often

関連:
Universal Everything | source-lab. note

Rafael Rozendaalのスクリーンセイバー

Rafael Rozendaal
作品一つ一つにドメイン割り振り、それぞれの作品をアート作品として作り、アートコレクターにドメインごと作品を販売しているフランスのアーティスト、Rafael Rozendaalの作品のスクリーンセイバーを発見。

rafaël rozendaal screensavers

今後この辺の作品が誰かに売却されたら配布止まったりするんだろうか。だったら今のうちに根こそぎダウンロードしてインスコ!と思ったら案の定Snow Leopardでは起動できず。残念。

これ以外にもRafael Rozendaalのサイトに全作品のリンクがあるのでまだ見た事がない人は一度ご覧あれ。 

個人的なお勧めはこのあたり。

HOTDOOM.COM (2009)
HYBRIDMOMENT.COM (2009)
ELECTRICBOOGIEWOOGIE.COM (2009)
AESTHETICECHO.COM (2009)
COLDVOID.COM (2008)
COLORFLIP.COM (2008)
JELLOTIME.COM (2007)
VAIAVANTI.COM (2006)
PAPERTOILET.COM (2006)
MUCHBETTERTHANTHIS.COM (2006)
ITWILLNEVERBETHESAME.COM (2004)

This happened…

This happened...

This happened…」というインタラクティブデザインのイベントのビデオログを見つけた。

This happened… Talks

This happend…」は毎回呼ばれるゲストももの凄いビッグネームばかりだけど、運営スタッフもなんとAndreas MüllerPixelsumoChis O’Shea、元UVAJoel Gethin Lewisというそうそうたるメンバーが中心となって行われている。

レクチャーにはUniversal EverythingUnited Visual ArtistsART+COMなど世界に名だたるプロダクションからゲストが呼ばれてる。その中に日本のSemitransparent Designも登場している。

This happened to Universal Everything
This happened to United Visual Artists
This happened to Jussi Ängeslevä, ART+COM
This happened to Semitransparent Design

こういうイベントのビデオを公開してくれると、とてもいい資料として勉強になりますです。ありがとうございます。

Universal Everything

イギリスの広告賞「D&AD」の中で行われている、第一線で活躍するクリエーターがスピーチを行うPresident Lectureに「Unversal Everything」(以下UE)のMatt Pykeが登場した。その内容は自身の生い立ちから、UEで行っているプロジェクトの紹介、そしてジェネレイティブデザインについて語った。

D&AD Presidents Lecture / Matt Pyke from Universal Everything on Vimeo.

UEはイギリスを拠点にしており、その代表を勤めるMatt Pykeは「The Designers Republic」の元メンバー。最近では2012年に行われるロンドンオリンピックのプロジェクトにも参加していたり、他にもクライアントリストには、Apple、Sony、Nokia、Nike、CNN、V&A、Warp Recordsなど多種多様なビッグクライアントが名を連ねている。

UEは常駐で所属しているのはMatt Pyke1人のみだが、プロジェクトごとに世界中のクリエーターと組み、その時々によって一緒に仕事をする相手を変えるという風変わりな仕事の仕方をしている。しかも場合によっては仕事をするクリエーターと一度も会うことなく、メールやメッセンジャーだけのコミュニケーションで完結してしまう事もあるそう。

UEの仕事は表現も多様だが、中でもインタラクティブやジェネレイティブな表現が多く、その中のいくつかを挙げてみる。

まずはAudi TTのTVCM。これは風をビジュアライズしたプログラムをベースにprocessingによって生成されたHD Video。これにはtoxiの名前で活躍するインタラクティブデザイナーのKarsten Schmidtがプログラマーとして参加している。

Audi TT Launch / Viral Film from Universal Everything on Vimeo.

次は2007年のLovebytesのGenerative Identity。Generative Identityとは固定化された静的なシンボルマークではなく、プログラムによって規定されたルールから生成される形全体をシンボルとして扱うというもの。そのコンセプトとプログラムをUEがデザインした。

Lovebytes 2007 / Cinema ident from Universal Everything on Vimeo.

三つ目はイギリスのThe Victoria & Albert Museumで行った「Forever」というインスタレーション。これはV&A Musiumの庭に巨大なビデオウォールを設置し、そこで流れる音楽に反応しながら延々と変化し続ける映像を流すというもの。

Forever at the Victoria & Albert Museum from Universal Everything on Vimeo.

The Making of Forever / Victoria & Albert Museum from Universal Everything on Vimeo.

これらの作品はすべて何かしらの形でインタラクティブな要素が入っているが、そのインタラクティブという部分を昇華し、「サウンドに反応する映像」というコンセプトのみで世界中のプログラマーやアーティスト、ミュージシャン、アニメーターとコラボレートしたのが「Advanced Beauty」というプロジェクト。これにはflight404のRobert Hodginも参加している。今はDVDやBlurayで販売されてる作品だが、ココですべての作品が見れる。

Advanced Beauty / Out Now from Universal Everything on Vimeo.

このような先進的で美しく、どちらかと言うとアートに近い作品を作りつつも、世界的なクライアントを相手にコマーシャルワーク続けているUEの活躍に今後も目が離せない。

関連:
Karsten Schmidt (aka toxi) | source-lab. note

次のgggの企画展が北川一成さん

第281回企画展 北川一成

北川一成
gggの次の企画展が北川一成さんらしい。大学に入ってすぐぐらい、1年生の頃に北川さんの特別講義があった。その時この辺とかこの辺の作品の話をされてたんだけど、正直「こりゃナシだろぉ~」と思って見てた。ところが今となってはそのナシ加減にたまらない魅力を感じるようになってしまった。この魅力は言葉では表現しにくいけど、例えるなら「危険を承知で滝壺に飛び込もうとする友人を見てお股がムズムズする」ような感覚が近い。たぶん。だから銀座に見に行った時はお股がただじゃ済まない気がする。

<タイトル>
第281回企画展 北川一成

<日時>
2009年11月4日(水)~28日(土)
日曜・祝祭日休館
11:00~19:00(土曜日は18:00まで)

オープニングパーティー
11月4日(水) 17:30~19:00

ギャラリートーク
11月6日(金) 18:30~20:00
出演:北川一成・牛居正美(GRAPH印刷職人)
入場無料 定員70名(要予約)
*他にも期間中に数回開催予定です。詳細は決まり次第こちらでお知らせします。

<会場>
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル

<問い合わせ先>
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
tel:03-3571-5206

FlashでiPhoneアプリが開発可能に

先頃Adobe MAX2009Flash CS5の製品概要が発表された。その中で衝撃的だったのはiPhoneアプリ開発のサポート、これによってActionScript3.0を使ったiPhoneアプリの開発が可能になる模様。

Flashから書き出したコードはネイティブアプリとしてコンパイルされるようなのでFlashPlayerのようなVMを経由しないそう。
その上、基本的にはOpenGL/ES経由でレンダリングを行うようなので、速度的にもObjective-Cで開発する時より極端に遅くなるような事はなさそう。イメージとしてはopenFrameworksで開発するのに近そうな感じ。

すでにFlash環境からパブリッシュされたアプリがApp Storeでいくつか公開されてるようなので、「Flashでアプリ開発してお小遣い稼ぎ」は問題ないみたい。

ちなみにiPhoneがFlashをサポートしたわけではないのでウェブブラウジングの際にFlashコンテンツが再生可能になるわけではないみたい。ただswfのロードは可能なようなので、Flashコンテンツを別アプリで実行ってことはできるのかもしれない。

いずれにせよiPhone〜Flash界隈が活況になるのは間違いなさそう。とりあえず2009年末にβ版が公開という事で期待。

参考:
Adobe Labs – Adobe Flash Professional CS5: Applications for iPhone
Developing for the Apple iPhone using Flash | Adobe Developer Connection
Applications for iPhone:Developer FAQ – Adobe Labs

組版でダヴィンチ

mona typo

レンダリングに長時間かかってMacの熱がやばくなったので6時間超でやむなく中断。左1.5列が欠けてるのはそのため。
このぐらいのオブジェクト量で半日近くかかるのはちょっとしんどいなぁ。

ディテールはこんなん。ある程度パラメータ調節すれば可読性は維持できそう。

mona typo ディテール