最近移動中に読んでた「のめりこませる技術」が面白かった。
この本はいろいろなメディアやコンテンツが作られた背景を追いながら、人がなぜ物語にのめりこむのかを考察していくという内容。
映画が主流なメディアだった時代の名作から、ソーシャルメディアが台頭し始めた現代の名作を例にあげつつ、どのようにして人がその物語に没入していくのか、そして時代とともにその仕掛けがどのように変化してきているのかを解説している。
400ページを越える本書の中で取り上げられる事例は、スターウォーズやトロン、マトリックス、アバター、ダークナイト、トロン・レガシー、ディズニー、ロスト、スタートレックなどの映画やドラマから、Subservient Chickenやオールドスパイス、AXE、Nike+などの広告、そしてPongやシムピープル、メタルギア・ソリッド、グランド・セフト・オートなどのゲーム、さらにはBloggerやYouTube、Twitterなどのネットメディアまで様々。
マスメディアからソーシャルメディアに主戦場が移った近現代のメディアの変遷を、普段自分の持っている視点とは異なる「物語を作る」という少し大局的な視点から読めておもしろかった。