YouTubeの高画質配信が始まっている件

とりあえずこれ見よ。

↓元の画質
元の画質
↓高画質
高画質
画像のシャープさが全然違う。

http://jp.youtube.com/watch?v=動画のID&fmt=6
http://jp.youtube.com/watch?v=動画のID&fmt=17
http://jp.youtube.com/watch?v=動画のID&fmt=18

で高画質バージョンが見れる模様。

fmtの値によって圧縮コーデックが違うみたい、具体的には、

fmt=6…FLV1
fmt=17…3GPP
fmt=18…MP4(H.264 + AAC-LC)

らしい。

ただ音声はすべてモノラルになってしまう。これは改善されるんか?

今は一部の動画しか反映されないけど、恐らくまだ高画質エンコードされていないのか、元々の動画の画質が悪いんじゃないかと思う。
この記事によると、YouTube側で元の動画はそのままの画質で保存してるみたい。
ってことは高画質でアップロードしてた動画はそのうち全部高画質配信されるんだろうね。

テンションあげてここまで紹介したけど、この高画質化ってYouTubeにメリットはあるんだろうか?
前回のエントリでも書いたとおり、本質とは違う部分でのクオリティアップは、ある一定のラインで効果が収束すると思うんだけどなぁ。まぁまだ収束するラインまで届いてないって事か。

YouTubeみたいなデファクトスタンダードなサービスが、高画質化路線に向けて走り出すと、他の追随するサービスもそっちに進まざるを得ないと思う。だから動画配信サービス界隈はしばらくこの路線を走るしかないんだろう。
ただ、こういう本質からずれた高級化路線って、SONYが盛況を振るっていた頃のビデオゲーム産業の衰退と同じ匂いがする。ビデオゲーム産業の場合は映像美に費やすコストと、売り上げが釣り合わなくなって崩壊しかけたけど、動画配信サービスの場合も、動画の高画質化による通信インフラのコストの増大が、そのうち収益とのバランスがとれなくなると思う。

だから映像自体は素材と割り切って、それをどう料理するかを考えることが動画配信サービスの本質のクオリティアップにつながると思う。