「レバレッジ人脈術」を読んでみた

レバレッジコンサルティングの本田直之さんの「レバレッジ人脈術」を読んでみた。

レバレッジ人脈術

この本はよくある人脈作りのハウツー本ではなく、築いた人脈をどう活かすかということに重点を置いて書かれている。

起業を考えてる人がサラリーマンに相談すると否定的な意見しかもらえないが、経営者の友人に相談すると「企業する方がラク」、「リスクも少ない」といった反応が返ってくる。世界観、人生観がまるで違う。

という例を挙げ、自分の価値観にあった仲間を見つけ、ともに意識を高めあうということをこの人脈術の目的に挙げている。

あと注意点として、有名人と名刺交換をして「強い人脈」を得たと満足するのは間違いで、実際は自分のレベルよりも高い仕事をされている方には、こちらから貢献出来る事は少ないので何かを教えてもらうだけ、という一方的な関係になってしまい、あまり長続きしないと書かれている。

本当に価値のある人脈というのは頼ったりお願いするだけではなくコントリビューションで関係を深めあいながら切磋琢磨し、関わった全員が相乗効果を得るというのが理想として考えているよう。

今までは人脈を広げることを遠回りだと思ってたから割と消極的だったんだけど、こういう手段を経て切磋琢磨できる環境を整えることで結果的には自分の成長速度を上げられるんだなぁと思った。今後は自分の「環境」の概念の構成要素に「人脈」というのもひとつ考慮に入れて色々と再検討してみようと思う。

以下文中で引用されていた格言。

「成功に秘訣という物があるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることの出来る能力である。」
―ヘンリー・フォード

「世の中の人は一年で出来ることを多く見積もりすぎる一方、五年で出来ることを少なく見積もりすぎている。」
―P. F. ドラッカー

「『”熱”のある場所に自らを持っていく』ことである。それは急成長している会社かもしれないし、何かの目標に向かって勉強している人達が集まる学校のようなところかもしれない。”熱”のある場所に行くようにすれば、そこから”熱”をもらってくることができるものなのだ」
―田中和彦