『ゲームニクスとは何か』雑感

ゲームニクスとは何か

内容はゲームのユーザビリティは他のメディアでも応用できる程に優れているという話。
そのゲームのインターフェイスやユーザビリティ等の技術を総称してゲームニクスとよんでる。

個人的な感想として、このゲームニクスって一般的に言われるユーザビリティを拡張した論理だよなって思った。
ゲーム固有のユーザビリティの事であればゲームニクスって名称で分かるんだけど、この本の内容のようなある程度万物に当てはまるような理論は「ゲーム」ニクスってのは名称としてはどうかと思う。ちょっとだまされた感がある。

具体的な内容としては、「直感的な操作性」を目的に設定したゲーム内でのユーザビリティの系統図が分かりやすかった。
あと、インターフェイス上で無意識のうちに操作方法を段階的に学習をさせるという話。これは中村勇吾のecotonohaのオープニングで他人の操作をリプレイさせることで無意識のうちに操作方法を教えているって話と通ずるところがあって納得。

それと以前からインターフェイスに触った時の気持ちよさがユーザビリティ上どういう風に役に立つのか疑問だったんだけど、この本によると操作の気持ちよさが、継続して操作するモチベーションを上げるってことらしい。これは大きな収穫。

この本と最近読んだこれのせいでいっぺんゲーム業界で修行した方がいいのかと思い始めてきた。