presidents portrait

この辺のエントリでごちょごちょ作ってたチャック=クロースエンジンが少し反響があったので、改良してメインサイトの方に載せました。

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レンダリングの部分に関しての変更点としては、まず前回までの習作では堅すぎるのでいろんな部分でパラメータに揺らぎを持たせ、仕上がりをオーガニックにした。

まず、前回は幾何学的な正円を使っていたので最小単位の図形を4種類の手書きの図形からランダムに選択するようにした。

色に関しては、前回は元の画像の色から一定の角度色相をずらすようにしただけだったが、今回はずらす角度を各点でランダムにし、彩度、明度に関しても元の画像からランダムに増減させている。
ただし、一層目、二層目とレンダリングの層が上がるたびに増減させるランダムな数字の閾値を狭め、元の色に近づくようにしている。さらに明度は彩度、色相と比べ、目が全体像を把握する為に利用する比重が高いため、閾値は極力狭くしている。彩度に関しては増やしすぎるとドぎつくなりすぎてコンピューターっぽくなるので増よりも減に偏らせている。

layer

1層目
色相:元の画像+(-180~180)
彩度:元の画像+(-60~20)
明度:元の画像+(-40~40)

2層目
色相:元の画像+(-120~120)
彩度:元の画像+(-50~10)
明度:元の画像+(-30~30)

3層目
色相:元の画像+(-60~60)
彩度:元の画像+(-30~5)
明度:元の画像+(-15~15)

4層目
色相:元の画像+(-20~20)
彩度:元の画像+(-20~5)
明度:元の画像+(-5~5)


色相:0~360
彩度:0~100
明度:0~100

これだけ色をずらしても最終的に元の画像が浮かんでくるのは、元の画像の色情報を基点にして増減させてるので、最終的に1~4層すべての色が視覚混色され、元の色が浮かび上がってくるという仕組み。